糖尿病と診断されてから、「ファミチキは血糖値が上がるから食べてはいけない?」「ローソンのからあげクンは糖質が少ないと聞いたけれど本当?」と気になっていませんか。
結論からいうと、糖尿病だからといってファミチキやからあげクンを完全に禁止する必要はありません。ただし、糖質だけでなく、カロリー・脂質・食塩相当量、さらに一緒に食べるご飯や飲み物まで考えることが大切です。
この記事では、2026年10月時点のファミリーマート・ローソン公式栄養成分表示をもとに、ファミチキ1個とからあげクン1箱(5個入り)を比較し、糖尿病の方がコンビニの揚げ物を食事に取り入れる際のポイントを解説します。
■糖尿病でもファミチキ・からあげクンは食べられる?
糖尿病の食事療法では、基本的に特定の食べ物を一律に禁止するのではなく、必要なエネルギー量や栄養バランスを整えることが重要です。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、糖尿病の食事は主食・主菜・副菜を組み合わせ、炭水化物・脂質・食塩などを適切に管理することが基本とされています。
ファミチキもからあげクンも鶏肉を使った揚げ物であり、たんぱく質を摂取できる一方、衣に由来する炭水化物や揚げ油に由来する脂質を含んでいます。
したがって、「揚げ物だから絶対にダメ」「糖質が少なければいくら食べても大丈夫」と判断するのではなく、食事全体の中で量や組み合わせを調整することが大切です。
■【2026年最新】ファミチキとからあげクンの糖質・カロリー・脂質・塩分を比較
ファミリーマートとローソンの公式サイトで公表されている栄養成分は次のとおりです。
商品・比較単位カロリー炭水化物糖質脂質食塩相当量ファミチキ 1個251.7kcal14.8g非公表15.7g1.3gからあげクン レギュラー 1箱5個226kcal7.8g7.3g15.4g1.5gからあげクン レッド 1箱5個225kcal8.1g7.6g15.1g1.7g
※2026年10月17日時点の公式掲載情報。ファミチキは1個当たり、からあげクンは5個入り1箱当たりです。炭水化物と糖質は同じ数値ではありません。地域や商品仕様によって栄養成分が変更される場合があります。
公式情報:ファミチキ(ファミリーマート)/からあげクン レギュラー(ローソン)
■ファミチキ1個の炭水化物は14.8g
ファミチキは1個当たり251.7kcal、炭水化物14.8g、脂質15.7gです。糖質量は公式サイトに個別表示されていないため、正確な糖質量は確認できません。
炭水化物14.8gのすべてが糖質とは限りませんが、衣などに糖質が含まれるため、血糖値に影響する可能性があります。糖尿病の方がファミチキを食べる場合は、主食や飲み物から摂る糖質も合わせて考えましょう。
■からあげクンは5個入りで糖質7.3g
ローソンのからあげクン レギュラーは、1箱5個入りで糖質7.3g、炭水化物7.8gです。
単純に5で割ると、1個当たりの糖質は約1.5g、カロリーは約45kcalに相当します。ただし、これは公式の5個入り表示を均等に割った概算であり、個々の製品の正確な測定値ではありません。
レッドなど味の異なる商品では栄養成分も変わります。限定フレーバーも含め、購入時に最新の表示を確認してください。
■ファミチキやからあげクンを食べると血糖値はどのくらい上がる?
ファミチキやからあげクンを食べた後の血糖値が何mg/dL上がるかは、公式栄養成分だけでは判断できません。
食後血糖値は、食べた量や糖質量に加えて、食事前の血糖値、糖尿病の種類、インスリン分泌・抵抗性、服用薬、身体活動などによって変わるためです。
■血糖値への影響は炭水化物だけでは決まらない
糖質は食後血糖値を上げる主要な栄養素ですが、脂質やたんぱく質も消化・吸収の経過や食後血糖の推移に影響することがあります。
ファミチキもからあげクンも、脂質は1食当たり約15gあります。そのため、「糖質が少ないから血糖値への影響はない」と考えるのは適切ではありません。
特にインスリン治療中の方は、揚げ物を含む食事で血糖値の変化が普段と異なる場合があります。食事に対するインスリン量や投与方法は、自己判断で変更せず主治医の指示に従ってください。
■ファミチキとからあげクンはどちらが糖尿病向け?
公式表示上、からあげクン レギュラー1箱の炭水化物7.8gは、ファミチキ1個の14.8gより少なくなっています。
一方、脂質はファミチキ15.7g、からあげクン15.4gと大きな差はありません。食塩相当量は、からあげクンの方がやや多くなっています。
したがって、炭水化物量だけを比較するならからあげクンが少ないものの、どちらが血糖管理に適しているかは食事全体や個人の状態によって異なります。
■糖尿病の人がファミチキ・からあげクンを昼食に取り入れるなら?
コンビニで揚げ物を購入する場合は、それだけで食事を終わらせるより、主食・主菜・副菜をそろえることを意識しましょう。
■ファミマで買う場合:ファミチキ+おにぎり+サラダ+無糖のお茶
例えば、ファミチキ1個とファミリーマートの「手巻 紅しゃけ」1個を組み合わせた場合、サラダ・飲み物を除く栄養成分は次のとおりです。
カロリー:421.7kcal
炭水化物:49.9g
脂質:17.3g
食塩相当量:2.5g
ファミチキだけでなく、おにぎりを加えると炭水化物の量は増えます。野菜サラダを組み合わせ、飲み物を水や無糖のお茶にすると、余分な糖質を増やさずに食事を構成できます。
ただし、サラダのドレッシングや追加のおかずによってカロリー・脂質・塩分は増えます。必要な食事量は個人差があるため、421.7kcalという数値だけで十分な昼食と判断しないようにしましょう。
■ローソンで買う場合:からあげクン+おにぎり+野菜サラダ
からあげクン レギュラー1箱とローソンの「さけ」おにぎり1個を組み合わせた場合、サラダ・飲み物を除く合計は435kcal、炭水化物51.3g、脂質16.8g、食塩相当量3.0gです。
からあげクン自体の糖質が比較的少なくても、おにぎりを加えると食事全体の炭水化物は50gを超えます。
また、この組み合わせは野菜サラダを追加する前の時点で食塩相当量が3.0gあります。高血圧を合併している糖尿病の方など、塩分管理が必要な場合は特に注意してください。
どちらのコンビニでも、揚げ物と主食だけに偏らず、野菜を取り入れることが基本です。食事の量や組み合わせは、主治医・管理栄養士からの指示を優先しましょう。
■糖尿病でファミチキ・からあげクンを食べるときの3つの注意点
■①ご飯・パン・甘い飲み物との組み合わせに注意
ファミチキやからあげクンに、おにぎりや菓子パン、砂糖入りのカフェラテ、ジュースなどを組み合わせると、食事全体の糖質量が増えます。
糖質管理では、揚げ物単体の数値だけでなく、一緒に購入する食品の炭水化物量まで確認することが重要です。
飲み物の選び方については、Dライフの糖尿病と水分補給|血糖値を上げない飲み物の選び方も参考にしてください。
■②低糖質でも脂質・カロリーの摂りすぎに注意
ファミチキやからあげクンは、糖質量に比べて脂質が比較的多い食品です。日常的に揚げ物を食べる場合は、1日の総エネルギー量や脂質の摂取量にも注意しましょう。
糖尿病の食事療法は血糖値だけでなく、体重、血圧、脂質異常症などの管理にも関係しています。揚げ物ばかりに偏らず、焼き魚、蒸し鶏、豆腐、野菜料理なども取り入れることが大切です。
■③食塩相当量と食べる頻度も確認
ファミチキ1個の食塩相当量は1.3g、からあげクン レギュラー1箱は1.5gです。おにぎり、スープ、ドレッシングなどを追加すれば、食事全体の塩分はさらに増えます。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、高血圧を合併している場合の食塩摂取量は1日6g未満とされています。
ファミチキを週に何回まで食べてよいかという一律の基準はありません。食べる頻度は、普段の食事内容、体重、血糖管理の状況、合併症などを踏まえて考えましょう。
■よくある質問|糖尿病とファミチキ・からあげクン
■Q1. 糖尿病でもファミチキを毎日食べていい?
ファミチキを毎日食べることが直ちに禁止されるわけではありません。ただし、脂質やカロリーが多い食品に偏ることは望ましくありません。普段の食事全体を確認し、揚げ物以外のたんぱく質源も取り入れましょう。
■Q2. からあげクンは糖質が少ないから血糖値が上がらない?
からあげクン レギュラーの糖質は5個入り1箱で7.3gですが、糖質がゼロではありません。食後血糖値への影響には個人差があり、絶対に血糖値が上がらないとはいえません。
■Q3. 糖尿病ならファミチキを半分にした方がいい?
半分にすれば摂取するエネルギーや炭水化物などを減らせますが、必ず半分にする必要があるわけではありません。その日の食事全体の量や、医師から指示されている食事療法に合わせて調整してください。
■Q4. ファミチキとからあげクンなら、ダイエット中はどっちがいい?
公式表示では、ファミチキ1個が251.7kcal、からあげクン レギュラー5個が226kcalです。ただし、どちらも脂質を約15g含みます。体重管理では商品単体のカロリー差だけでなく、1日の総摂取エネルギーや食事全体のバランスが重要です。
■まとめ|糖尿病でもファミチキ・からあげクンは食べ方を工夫すれば楽しめる
糖尿病だからといって、ファミチキやからあげクンを完全に我慢する必要はありません。
2026年10月時点の公式表示では、ファミチキ1個の炭水化物は14.8g、からあげクン レギュラー1箱5個の糖質は7.3gです。ただし、両方とも脂質を約15g含んでおり、糖質量だけで食事の良し悪しを判断することはできません。
大切なのは、揚げ物の量だけでなく、ご飯・パン・野菜・飲み物も含めて食事を考えることです。好きな食べ物を無理にすべて我慢するのではなく、栄養成分を確認しながら、継続しやすい食生活を目指しましょう。
■糖尿病の食事や血糖値の悩みを共有するならDライフ
Dライフ(D-LIFE)は、1型糖尿病・2型糖尿病・妊娠糖尿病など、糖尿病と向き合う方やご家族のためのコミュニティサイトです。
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※本記事は一般的な栄養・食事情報の提供を目的としており、個別の医療判断を代替するものではありません。糖尿病の種類、治療薬、腎機能、妊娠の有無などによって適切な食事は異なります。